肛門科について

肛門科について

2008年に医療法改正に伴う広告可能な診療科名見直しが厚生労働省で決定され『肛門科』という標榜は基本的になくなりました。
『肛門内科』『肛門外科』『大腸肛門科』という標榜に名を変えて存在します。
ただし・・・実は・・・

医師という職業は 標榜科は自分で決められ自己申請できます。
肛門科の専門医でなくても、一般内科や外科の先生でも「肛門内科」「大腸肛門科」を標榜できます。

肛門科の専門の先生を探すのであれば

日本臨床肛門学会 痔を専門とする医師を探そう (jacp-doctor.jp)

日本大腸肛門病学会 大腸肛門病認定施設検索|日本大腸肛門病学会 (coloproctology.gr.jp)

の肛門科(Ⅱb領域)の先生の紹介ページを参考にするのも良いと思います。
これらは僕ら肛門科専門医の所属する学会です。

年に1,2回肛門の疾患のことをマニアック?に1日中話し合う学術集会を開催し、最新の手法や、各々の病院の手術成績を発表しています。
とても参考に勉強になりますし、仲間の先生たちとの交流の場になっています。
また、何年かに1度、出版社から発売される本も参考になります。

朝日新聞出版 最新刊行物:雑誌:週刊朝日:週刊朝日MOOK「手術数でわかるいい病院2017」全国&地方別ランキング (asahi.com)手術数でわかるいい病院2017

このような手術件数を表示している本を参考にしてもよろしいと思います。

しかし、手術件数だけが『肛門科の良い』先生とは限りません。なるべく手術しなくてもよいように患者さまの話をよく聞いて親切丁寧に対応してくださる医師もたくさんいます。そのような先生は保存的な治療に限界を感じたら、きちんと知り合いに信頼できる肛門外科の先生に紹介してくださるでしょう。
まずは、1人で悩んだり、自己判断せずに「肛門科」を受診しましょう!

肛門の症状

肛門科での診察

正直、『肛門科』受診のハードルは、内科や整形外科より高いと思います。自分が言うのもなんですが場所が場所ですからねぇ。
肛門科での診察

それでも、、、、なかなか症状が良くならない方は我慢せず、受診をしてください。

病気によってはどんどん悪化してしまうものもあり、早めであれば手術をしなくても、軟膏や坐剤、排便のコントロール、注射療法で良くなる方もたくさんいます。
ご来院されたらまずは問診表にご記入いただきます。


他科受診の患者さんもいるので、なるべく肛門科受診とわからないように受付でも気を使ってくれます。(もちろん肛門科単独のクリニックもありますが)

問診表により自覚症状やいつから症状が出始めてきたかをなるべく正確に書いてください。
(施設によってはホームページにダウンロードできる問診表を載せているところもあり、あらかじめ記入しておけば、待つ時間の短縮にもなるでしょう)

当院の問診票
ダウンロードはこちら

多くの肛門の病気は、専門医であれば、問診、視診、指疹や肛門鏡による観察にてほとんどの病気が診断可能です。

診察はなるべく羞恥心が軽くなるようプライバシーの保護に十分気を配り愛護的に診察をします。
多くの肛門科での診察は『横向き(側臥位)』です。タオルをかけます。
横向き(側臥位)

恥ずかしい格好での診察体位は基本しません!

女性専用外来について

女性の患者さんへの配慮として、女性の患者さんのみの時間や曜日を作っているクリニックや病院が増えてきました。その場合医師や事務員も含め、クリニック自体が女性だけで男性の入室を禁止している施設もあれば、医師や事務員には男性がいて、女性の患者さんのみ受け付けるという施設もあるようです。
肛門科へのハードルを少しでも下げようと医療機関も工夫、営業努力をしています。

当院(寺田病院)の女性医師による女性患者様外来日

      第4火曜日(下里医師)

詳しくはこちら

(分院:アイビー大腸肛門クリニック)の女性医師による女性患者様外来日

  (分院:アイビー大腸肛門クリニック)は基本女性院長による診察です。
  毎週火曜日・金曜日(女性患者・女性医師・女性スタッフだけの完全女性専用外来です)

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(分院:浅草胃腸肛門クリニック)の女性医師による女性患者様外来日

   毎週火曜日(女性患者・女性医師・女性スタッフだけの完全女性専用外来です)

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