逆流性食道炎

逆流性食道炎とは

逆流性食道炎とは胃酸は胃の中で生成され、食事を消化する際に必要です。胃酸の内容は塩酸であり人pHは1.5~3.5とかなり強い酸です。胃の中はそんな胃酸でもはじくよう粘膜・粘液で守られていますが、食道にはそのような防御の粘膜・粘液がありません。ですから胃酸が食道に逆流してしまうと食道の粘膜が荒れてしまうのです。

逆流性食道炎の主な症状

いわゆる胸焼けです。胃酸の逆流で酸っぱいものがこみ上げてくる感じです。ひどくなってくると心臓の狭心発作のような息苦しさも出てきます。食道下部の炎症の度合いによりGradeM⇒A⇒B⇒C⇒Dという重症度の分類がされます。

逆流性食道炎の原因

胃酸は1日1500~2500mlほど生成されます。食事を消化する消化酵素ですから食後に多く生成されます。ですから食後にすぐ横になったりすると、胃酸が食道に逆流しやすい環境を作ってしまいます。昔から「食後にすぐ横になると牛になる」なんて言われますがそういう戒めなのでしょうね。

逆流性食道炎の原因

そもそも食道と胃のつなぎ目には筋肉があり普段は胃の入口が締められており、胃酸が逆流しないようになっています。体質的に(反芻癖やおなか一杯食べる人)その筋肉が緩んでしまう方がいます。食道裂孔ヘルニアといいます。その緩みが強いと胃酸は容易に食道に逆流しやすく炎症が酷くなり、慢性化してしまいます。

逆流性食道炎と食道がん

食道がんだけに限りませんが、がんは反復される外的因子の継続により腫瘍ができ、分裂・増殖が進んでしまう結果起こります。ですから逆流性食道炎も治療せず、炎症を繰り返しているとがんが発生したりできやすくなってしまう土壌を作ってしまうのです。

食道がんについて
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